2012年04月15日
栄光なき天才たち 「宇宙を夢見た男たち」
北朝鮮のロケットだか衛星だかの失敗のニュースを見て
1つの漫画を思い出し押し入れの奥から探してきて読み返してみた。
もう20年以上前の漫画なんだけど
「栄光なき天才たち」 というシリーズでいわゆる偉人伝なんだけど
当時は脚光を浴びなかった人たちを取り上げているのが面白い
Wikipediaにはこんな風に説明が書いてあった
この漫画で取り上げられているのは結構大勢の人がいるのだけど
その一覧はWikiを参照
個人的に面白かったのは
単行本第1巻
・エリシャ・グレイ(グラハム・ベルに、僅か2時間遅れで特許申請した為、電話の発明者の尊称を得られなかった人物)
・エヴァリスト・ガロア(21歳で、決闘に敗れ死亡した天才数学者)
・鈴木梅太郎(オリザニン(ビタミンB1)を世界で一番初めに発見した化学者)
・人見絹枝(オリンピックで、日本人女性として唯一トラック競技でメダルを獲得したスプリンター)
単行本第2巻
・グレゴール・ヨハン・メンデル(「メンデルの法則」を発見した遺伝学の父)
・フリッツ・ハーバー(空気からアンモニアを作った化学者。人倫に背いてまで祖国ドイツに尽くすが、後にナチスのユダヤ迫害により追放される)
単行本第3巻
・鈴木商店(総合商社の源流、戦争成金の代表などといわれる戦前の企業)
・リッチー・バレンス(17歳で飛行機事故の為、この世を去った伝説のロックンローラー)
単行本第6巻
・理化学研究所(日本の近代科学を築いた研究所。3代目所長の大河内正敏と、鈴木梅太郎・寺田寅彦・仁科芳雄らの科学者を中心に、戦前から戦中期の様子を描く)
・平賀譲(軍艦設計者。戦艦大和の設計にも携わった。通称「造船の神様」)
・立松和博(昭和20年代の読売新聞記者。売春汚職事件に巻き込まれて失職、自殺した)
単行本第10巻
・川島雄三(日本映画界の幻の巨匠。代表作『幕末太陽傳』は日本映画史上最高傑作のひとつに挙げられる)
・島田清次郎(戦前、『地上』を執筆し空前のベストセラー作家となるものの、文壇から存在を抹殺された小説家)
この辺りなんだけどそれとこの8巻

単行本第8巻
・C・E・ツィオルコフスキー(ロケット工学理論の先駆者)
・R・H・ゴダード(液体燃料ロケット研究の先駆者)
・ヘルマン・オーベルト(ドイツにおけるロケット研究の基礎を築いた科学者。フォン・ブラウンの師)
・V2号(ドイツが作り上げた世界初の弾道ミサイルV2号と、フォン・ブラウンらそれに携わった人物達)
・アポロ(人類初の有人月飛行計画と、それに携わった人物達)
ロケット開発の歴史で出てくるのは主にロシアとドイツそして最終的にアメリカなんだけど
その流れがとても良く分かるように描かれている。
前半は初期のロケット開発に携わった人たちの話で
後半は冷戦時代のロケットから宇宙へという流れ

ガンダムでも月面都市として名前が出てくる フォン・ブラウン はドイツ人で
宇宙への夢を見ていたが開発には莫大な資金が必要になるので
ヒトラーの下でミサイルの開発をしていてその目的は兵器としてのミサイルだった。
ロケットに原爆を乗せる計画が動いている最中にドイツは敗戦。
その前にフォン・ブラウンのチームはアメリカに亡命して
そのチームが中心となってアメリカでアポロ計画が進行していく。
この辺りの話しもとても解りやすく描かれている。
8巻だけの復刻版も出ているので今から買うならこちらがオススメ

Youtubeでこんなの見つけた。この漫画のあらすじ的に誰かがまとめたやつ。
要するに北朝鮮が今やっている事はこの時代のロケット開発の流れを繰り返しているような感じ
(詳しい人が見ればたぶん違うんだろうけど・・素人的視点では似ている感じがする)
漫画でもたくさん出てくるけどロケット開発は実験と失敗の繰り返しで
資金が続く限り失敗を繰り返して徐々に完成していくような物で
世界中から監視されているしあれだけ閉鎖的な環境ではうまくはいかんだろうなぁという感じがする。
近距離のミサイルの延長線上に長距離ミサイルや宇宙へ出ていくような物があるとは思うけど
その間には乗り越えないといけない壁があって北朝鮮は今この辺りという感じだと思う。
Toggerに今回の北朝鮮のロケット打ち上げ失敗について宇宙クラスタの人たちの話が載っているので紹介
結構面白い。
宇宙クラスタ(一部軍事クラスタ)による北朝鮮ロケット打ち上げ失敗の考察
1つの漫画を思い出し押し入れの奥から探してきて読み返してみた。
もう20年以上前の漫画なんだけど
「栄光なき天才たち」 というシリーズでいわゆる偉人伝なんだけど
当時は脚光を浴びなかった人たちを取り上げているのが面白い
Wikipediaにはこんな風に説明が書いてあった
いわゆる偉人伝であるが、本来ならその業績を正当に評価されるべき人物・組織が、様々な理由から、
現在では正当な評価をされず歴史の影に埋もれてしまった
現在では評価はされているものの、当時は全く評価されなかった
現在のみならず、その人物の存命中にすでに高い評価をされていたが、その当事者達を取り巻いていた厳しい状況
などを、これまでの偉人伝とは異なった手法で取り上げた。
この漫画で取り上げられているのは結構大勢の人がいるのだけど
その一覧はWikiを参照
個人的に面白かったのは
単行本第1巻
・エリシャ・グレイ(グラハム・ベルに、僅か2時間遅れで特許申請した為、電話の発明者の尊称を得られなかった人物)
・エヴァリスト・ガロア(21歳で、決闘に敗れ死亡した天才数学者)
・鈴木梅太郎(オリザニン(ビタミンB1)を世界で一番初めに発見した化学者)
・人見絹枝(オリンピックで、日本人女性として唯一トラック競技でメダルを獲得したスプリンター)
単行本第2巻
・グレゴール・ヨハン・メンデル(「メンデルの法則」を発見した遺伝学の父)
・フリッツ・ハーバー(空気からアンモニアを作った化学者。人倫に背いてまで祖国ドイツに尽くすが、後にナチスのユダヤ迫害により追放される)
単行本第3巻
・鈴木商店(総合商社の源流、戦争成金の代表などといわれる戦前の企業)
・リッチー・バレンス(17歳で飛行機事故の為、この世を去った伝説のロックンローラー)
単行本第6巻
・理化学研究所(日本の近代科学を築いた研究所。3代目所長の大河内正敏と、鈴木梅太郎・寺田寅彦・仁科芳雄らの科学者を中心に、戦前から戦中期の様子を描く)
・平賀譲(軍艦設計者。戦艦大和の設計にも携わった。通称「造船の神様」)
・立松和博(昭和20年代の読売新聞記者。売春汚職事件に巻き込まれて失職、自殺した)
単行本第10巻
・川島雄三(日本映画界の幻の巨匠。代表作『幕末太陽傳』は日本映画史上最高傑作のひとつに挙げられる)
・島田清次郎(戦前、『地上』を執筆し空前のベストセラー作家となるものの、文壇から存在を抹殺された小説家)
この辺りなんだけどそれとこの8巻

単行本第8巻
・C・E・ツィオルコフスキー(ロケット工学理論の先駆者)
・R・H・ゴダード(液体燃料ロケット研究の先駆者)
・ヘルマン・オーベルト(ドイツにおけるロケット研究の基礎を築いた科学者。フォン・ブラウンの師)
・V2号(ドイツが作り上げた世界初の弾道ミサイルV2号と、フォン・ブラウンらそれに携わった人物達)
・アポロ(人類初の有人月飛行計画と、それに携わった人物達)
ロケット開発の歴史で出てくるのは主にロシアとドイツそして最終的にアメリカなんだけど
その流れがとても良く分かるように描かれている。
前半は初期のロケット開発に携わった人たちの話で
後半は冷戦時代のロケットから宇宙へという流れ

ガンダムでも月面都市として名前が出てくる フォン・ブラウン はドイツ人で
宇宙への夢を見ていたが開発には莫大な資金が必要になるので
ヒトラーの下でミサイルの開発をしていてその目的は兵器としてのミサイルだった。
ロケットに原爆を乗せる計画が動いている最中にドイツは敗戦。
その前にフォン・ブラウンのチームはアメリカに亡命して
そのチームが中心となってアメリカでアポロ計画が進行していく。
この辺りの話しもとても解りやすく描かれている。
8巻だけの復刻版も出ているので今から買うならこちらがオススメ

Youtubeでこんなの見つけた。この漫画のあらすじ的に誰かがまとめたやつ。
要するに北朝鮮が今やっている事はこの時代のロケット開発の流れを繰り返しているような感じ
(詳しい人が見ればたぶん違うんだろうけど・・素人的視点では似ている感じがする)
漫画でもたくさん出てくるけどロケット開発は実験と失敗の繰り返しで
資金が続く限り失敗を繰り返して徐々に完成していくような物で
世界中から監視されているしあれだけ閉鎖的な環境ではうまくはいかんだろうなぁという感じがする。
近距離のミサイルの延長線上に長距離ミサイルや宇宙へ出ていくような物があるとは思うけど
その間には乗り越えないといけない壁があって北朝鮮は今この辺りという感じだと思う。
Toggerに今回の北朝鮮のロケット打ち上げ失敗について宇宙クラスタの人たちの話が載っているので紹介
結構面白い。
宇宙クラスタ(一部軍事クラスタ)による北朝鮮ロケット打ち上げ失敗の考察
Posted by miso at 10:33│Comments(0)
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